専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

割と盛り沢山な1日

今更ながらガン保険に申し込んだ。

しかし、健康診断で毎回再検査の所見が出ることから丁重にお断りされた。女性のガン発生率1位が乳がんなので厳しくなっているそうだ。

私としては慢性症状なので問題視していなかったが、保険加入の障害になるなんてうっかりしてた。

ということで、再検査した結果問題なしです!と文字通りを張って言うために、乳腺外科へ検査に行ってきた。

近場にいい専門病院がないので仕方なく都会のクリニックを予約したが、そこは高層ビルや高層マンションが建ち並ぶ、富裕層の匂いプンプンな地域。クリニックはその上階。

こんなゴージャスなビルに一般庶民の私めが入る機会もないので興味津々に足を踏み入れると、そこにはよくニューヨークのビジネスマンを描いた映画?で見るようなバカ高い天井の下にドーンとだだっ広い高級感溢れる空間が広がっていた。2階へ繋がる長ーいエスカレーター。ベンチも受付も何もないただただ広く無機質なシーンと静まり返ったフロア。奥の方にオフィスらしきスペースへ続くセキュリティゲート前に警備員が直立不動で立っている。どこの近未来だよ。え?普通ですか?汗

住む世界が違うと呟きながら、さぞかしクリニックもゴージャスなのかと期待して上階へ行くと、案外普通だった。天井も低く、その階はいくつもの企業が連なって入る雑居ビルという感じ。下の階だけ別世界の様相を呈しているのか。

肝心のクリニック。さっさと問題なしの検査結果をもらって帰ろうと思っていたのに、まさかの精密検査を勧められまた通うことになってしまった。いよいよ保険加入が遠のいた。

テンション下がりながらゴージャスビルを出ると、周囲にもお洒落で立派なビルディングがあちらこちらに建っていて、へぇ~、ほぉ~、と感心しながらその光景を眺めるおのぼりさんの自分。我ながらこんなに田舎者だったか。

位置的にハローワーク方面だったので、そこから地下鉄に乗り職探しへ向かった。

 

富裕層エリアから見慣れたゴミゴミしたビジネス街へ移動。

やっぱしっくりくるな~。勝手知ったるで、あの先の信号長いからここで道渡っちゃおうと、車通りが止んだタイミングで大通りを走って横切ると目の前にオフィスビルがあり、ビルの左端に立っているおじさんと反対側右端にある看板フレッシュネスバーガーの文字が目に入った。

ごく普通に見えたおじさんが、なぜか

「あ、あー、あ、、」

とまるで千と千尋の神隠しカオナシのように呟いているのが聞こえたが、昼時で空腹だった私は気にも留めずにフレッシュネスバーガーでランチをとるべく入口へ向かった。

すると後ろから突然、

「い、今、信号無視したでしょー!!」

と、おじさんが街中に轟くような大声で叫んだのだ。

忙しく道を歩いていた人たちは何事かと凍りつき、一斉におじさんを振り返ったが、誰に向けられた叫びかを瞬時に察知した張本人(私)だけは決して振り向かず、ここに留まってはいけないと私の変人危機管理センサーが発動したので、フレッシュネスバーガーに後ろ髪を引かれながらその場を足早に立ち去ったのである。

またやってしまった…
恐るべし、マイ変人マグネットパワー。

だがおじさん、私は信号無視はしていない。
横断歩道じゃないところを渡ったのだ。だめだけど。

しかしあのおじさんはあのビルの前に立って、常に違反横断者を注意しているのだろうか。なぞだ。

 

ハローワークで職探しを済ませ(これといってなかった)、次に母の様子を見に実家へ向かった。先日体調を崩していたがだいぶ快復したようだ。

夕方暑さが収まってから犬の散歩をして、帰宅の徒へ。
遅くなってしまい夫もすでに待っているので、夕飯は手抜きしてスーパーの寿司を買ってしまった。

 

なんだか色々ハシゴをした。そして色々想定外だった。

だが今日一番の想定外は、思わぬ収穫。クリニックの待ち時間にスマホで見たネットニュースの中で「カサンドラ症候群」の話題を目にしたことだ。

 

 

www.kaien-lab.com

 

 

状況や症状が当てはまる。とても腑に落ちた。
母や夫は重度ではないが、恐らく私はカサンドラ症候群なのだ。

だから解決というわけではないが、同じ悩みを持つ人たちのグループやサイトもあるようだし、何か生きやすいヒントがあるかもしれない。

希望の光がほんの少しだけうっすら遠くに(くどい)見えるような気がした。
詳しく調べてみよう。

なんならブログタイトルを専業主婦からカサンドラに変えるかもしれない。