専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

不器用ですから

前職場の同僚だった子とちょっとラインをした。

毎回同じような愚痴が混じっているので、職場環境は相変わらずのようだ。

私が辞めて新しい人が来て、もしかしたら何か変わったかと思ったが、全然変わっていない。

まぁそうでしょうね、あの上司がいる限り。
その上司を放置している会社に責任があるのだけど。

 

でも考えてみたら、私はその上司とずっと上手くやってきた。上司は周りに煙たがられていたけど、真面目だし仕事はできるし、私は信用していたので普通に仲良く働いてきた。

ところがコロナ禍に入った頃から関係がおかしくなった。

別にお互い間違っていたわけじゃない。ただコロナ禍の労働力減少の中で、必死に職務をこなしていただけだ。

しかしちょっとした誤解やボタンの掛け違いから、修復できない深い溝ができてしまった。何十年も共に会社を支えてきたというのに。そして上司によるパワハラが始まり、私は退職した。

どうでもいい人に嫌われても何ともないが、仲良かった人と仲違いするのはひどく堪える。

 

こんな風に、思いも寄らないことが人生には起きる。

実は似たようなことが過去にもあったのだ。

 

若かりし頃、飲食店でアルバイトを3年していた。

店長にも気に入られてよくしてもらっていたし、マネージャーにならないかと打診されたこともある。自己都合で断ったが。

仕事も手際よくこなせていたし(自分で言ってる)、店長の色んな要望にも応えたし、店のために尽くしていた方だと思う。

 

ところが、最終的に私はクビになった。

 

簡単に言うと、口の上手いホラ吹きが一人いて、目の上のたんこぶである私の、あることないことを店長に吹き込み、そこからどんどん私の信用がなくなっていった結果なのだが。
店長見る目なさすぎ。

 

私は自分で言うのも何だが、断然クビにされるような人間じゃないのだ。

それまでも真面目に善良に生きてきた。

自分の辞書に、クビという文字はないはずだった。あまりに有り得ない事実に驚愕した。

ひどい挫折感。でもハメられただけで私悪くないし!
そして屈辱、絶望感に襲われた。人間失格の烙印を押されたような気分だった。まさに青天の霹靂である。

何十年も経った今だから軽く書けるが、その当時は立ち直る自信がないくらいショックだった。

 

今回の職場は自ら退職したわけでクビとは違うのだが、最初上手くいっていた人と上手くいかなくなった部分では同じ。

そしてまた思う。
「会社のために一生懸命働いてきたのに」


なぜまた同じような状況に陥るのか。
頑張ってただけだよ?自分に非はないよ?と思うよ?

 

先日、大好きな友達に会った時に、その話をした。

彼女とはアメリカで知り合って今でも仲良くしている。何でもお見通しで、私が悩んでいる時にいつも的確なアドバイスをくれて救ってくれる人なのだ。

 

その子に言われて、また腑に落ちた。

 

彼女曰く、私はいつもニコニコしていて一見おっとりしているが、実は芯が強いので、仕事に一生懸命になるあまりその強い部分が出てきて、ぶつかるんじゃないかと。

 

確かにそうだ。

アルバイトではホラ吹きが許せず、店のためと思って色々注意した結果、そいつの罠にかけられクビにされてしまった。

今回退職した職場では中間管理職だったが、職務を全うしようと自分なりに頑張っていた。だが、職場のためにこうするべき、という意見が上司と合わなかった。部下たちのために環境改善せねばと頑張るほどに上司との溝は深まっていった。

 

自分、不器用ですから。

 

もっと柔軟に交わしながらやっていけばいいのに、変に生真面目で融通が利かないので、間違っていると思うことを流せない。おまけに白黒ハッキリさせたいタイプ。

上司は上司で自分の考えしか認めない人。イエスマンがお好みなのだから、私と上手くいくはずがない。

ニコニコと言うなりの私が良かったのだろうが、本来の責任感から直球の意見をぶつけるようになった私が鬱陶しくなったのだろうか。

でも世の中には、部下の意見を不機嫌にならずに聞いてくれる上司もいるはず。(長年一つの会社にいたから他を知らない)

それとも私は本当の自分を隠してヘラヘラしていないと社会では通用しないのか?

だとしたら、世渡り上手には決してなれない不器用な自分は、やっぱり専業主婦でいるのが一番なのかもしれない。
と夫に言ってみよう。

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