専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

動物のこと

動物保護について前から気になっている。

幼少期に柴犬を飼っていたのが大きな切っ掛けだが、20代で海外にいた時、ルームメイトが飼っていた猫ちゃんにも命の重さを教わった。

その子は不治の病にかかり獣医に安楽死を奨められた。日本ではどうなのだろう?アメリカでは安楽死という選択肢も割と普通に提案される。苦しむ前に、ということらしい。

私は絶対反対だったが、ルームメイトは悩んだ末に安楽死を選んだ。付き添いを頼まれ、その場に立ち合いルームメイトを支えるはずが、誰よりも狼狽えて大号泣してしまった。(迷惑な奴)しかし苦しまずに天に召されたとしてもあの一瞬、注射を打つ瞬間は今でも忘れられない。あまりに悲しかった。

その後実家に迎えたわんこと暮らし、インスタで他のわんちゃん猫ちゃんを愛でながら、色んな環境や病気の子たちを目にする度に、今度は多頭飼育崩壊や殺処分問題に心を傷めるようになった。

恵まれない動物たちを救うために、少しでも私にできることはないか。寄付?必要物資提供?ボランティア活動?でもどこで?

ずっと頭の中にあったが、今までは会社の激務とプチ介護に追われて調べる余裕がなかった。退職した今が時間的・体力的にもチャンス。ということで先日動物保護シェルターでボランティア体験をさせていただいた。

様々な事情を抱えたわんちゃん猫ちゃんが所狭しと生活していた。そこで見たのはプロボランティアさんの予想以上の献身と手厚いお世話だった。
冷暖房完備、朝晩の散歩、食事や医療の提供も抜かりない。毎日の掃除を欠かさない清潔な場所で、それぞれの子の特徴や性格に適した方法でケアしている。勿論病気や問題を抱えた子もいるが、皆さん損得なしに心からの愛情を注いでいる。このシェルターに迎えられた子は間違いなく幸せになれると思った。

その時私は自分の傲慢さに気づいた。何かしてあげたいといっても、何の技術も持っていない私など彼らを助けることはできない。逆に彼らからの愛をもらって癒されるのは自分の方じゃないかと。そんな机上の空論の前に、実家のわんこを幸せにするのが先じゃないか?と悟った。
今までうちの子を、こんなにしっかりお世話できていただろうか。最低限のお世話はしていても、何か至らないことがあったんじゃないか。大反省をした。まずはうちの子を一番に幸せにしようと、今更に強く思うのだった。なんだか目的がズレてしまったのだが。

結果的に動物保護は、物品提供や購入でお手伝いさせてもらうことにした。できることから始めて、行く行くは一時預かりもしてみたいのだが、夫が嫌がるのでそこをクリアしないと難しい…。一先ず常に関心は持ち続け、インスタ等で発信は続けたい。

話は少しそれるが、ボランティアの方たち、びっくりするほど親切で善良なのだった。特にリーダーの方は、こんないい人いる?ってくらい明るくて優しいオーラが溢れていた。あんな方は会社生活で出会ったことがない。動物好きに悪い人はいないというけれど、これは芯の部分で本当なんじゃないかと思う経験だった。(私以外)