専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

平穏な日々

最近、専業主婦であることに慣れてきた。
あ~明日も会社嫌だな~と思いながらベッドに入る生活が遥か昔のように感じながら、毎日ノーストレスで眠りにつける幸せが、本当につくづく有難い。
少なからず学生時代でさえ、明日の授業やテストのせいで憂鬱になることもあったわけで、今が人生の中でベストな状態なんじゃないだろうか。長い人生の前半戦を頑張ってきて(?)やっと報われたと言える気がする。大袈裟か?

頭の片隅に妙な罪悪感や、社会の歯車から外れた引け目みたいなものがまだあるし、近い将来の年金額の減少も切実な問題ではあるが、今の素直な気持ちは、このままずっと専業主婦でいたい!に尽きる。

今日も今日とて、平日に友人とランチできる優越感を味わってきた。(金曜に執筆)数年ぶりに会ったので、まずは近況報告、そしてお決まりの夫の愚痴、親の介護情報、卒婚の話題からちょっとだけ恋話。笑

恋話といえば、私はこの前、50代の恋愛ってどんな?と気になり、その類のブログを読んでみて驚いた。もっとプラトニック(=精神的)な感じかと思ったら、直球で不倫を行動に移してる方のブログが多かったからだ。

 

いえ、わかるんですよ私にも、この歳でも恋する気持ちは。出会いは突然にやってきました、私にも。やましいことはしてないし、もう過ぎたことだけど。50過ぎて自分がそんな気持ちになるっていうのが驚きでしたが。いくつになってもそういう気持ちっていいモノです。乾いた細胞が活性化しますよね。自分に自信が出るし、前向きになるし、何より毎日が楽しくなる。そんな効果があるってことを何十年ぶりに思い出しました。

でもあくまで気持ちだけです。理性をフルに発揮して線を引きました。ドロ沼にハマることは望んでないし、勇気もなかった。ただお相手の方とお話してトキメク高揚感だけで十分でした。可愛いもんです、中学生の淡い恋心みたい。

だからわかるんです、カツラのCMの森山良子さんの気持ちが。
突然の尾上右近でも大丈夫「な~んか幸せ♪」
なんて言ってるのを見て、毎回微笑ましくなります。若い人にはいい歳してキモく映るかもしれないけど、あんな風にドキドキするだけで、大半のおばちゃんたちはハッピーになれるんです。

 

話戻って、更に私が驚いたのは、夫婦仲が良いのに不倫をするケースが意外と多かったこと。
百歩譲って、配偶者が嫌いとか、上手くいってないならまだわかる。満たされない部分を別の人に求める気持ちもわかる。でも夫、もしくは妻に不満もなく、むしろこの人しかいない、この人で良かったと思っているのに、不倫をするとはこれ如何に。

確かに紙切れ一枚の婚姻制度とは言え、実際に良き伴侶を裏切れるのが凄い。プラトニックラブもどきな私でさえ、罪悪感があったのに。幸せな家庭と不倫のスリル、どっちも欲しがるの贅沢すぎないかな。強欲っていうの?

生真面目な私にそんな心理は一生理解できないのだろう。ただ、もしあの時一歩踏み出してしまっていたら、実はどっぷりハマっていたかもしれない。ちょっと怖いような、それはそれで一度くらい経験してみても良かったのでは、と不倫ブログを読みながら思う自分もいたりして。同じ穴のムジナだ。結局女のサガを認めざるを得ないのだった。