専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

友人の反応

友人が用事で近くまで来たついでに会わないか、と誘ってくれたので会ってきた。

退職してからこうして気ままに友人と会ったりしているが、久々に再会して話をすると、同じ話題でも、人によって反応があからさまに違う。

別人なのだから当たり前ではあるけれど、特に反応が違うのは「恋愛」の話である。

 

この歳になるとどうしても親の介護や病気、老後のことなど、暗くなる話題が多い。そんな中、やっぱり盛り上がるのは恋愛話だ。

もういい歳でそういう感情も落ち着いているから、恋話なんてすること自体があまりないのだが、少し前に私がトキメクという奇跡のような経験をしたので、是非聞いてもらいたくてその話をしてみると、食いつきがいいのはもっぱら同年代の友人である。

上でも下でも5歳以上歳の離れた友人たちは、聞きたくないのか興味がないのか羨ましいのかわからないが、あまり食いつかず、話題を変えられてしまう。

年齢じゃなくてその人の境遇にもよるのかもしれない。子育て中だったり、独身だったりと色々な立場によるのか。

でも!同年代の友人は独身だろうが、子供がいようが、境遇は違えど、皆一様にめちゃめちゃ食いついて盛り上がるのである。
そして自分のことのように喜んで支持してくれて(ほんとは支持しちゃだめ。笑)、今後の動きを知りたがる。


恐らくもう生物学的に心がときめくような恋愛をすることはないと、諦めのような悟りのような境地でいるこの年代。ところが私がときめいた話をすると、まだそんなことが本当にあるんだという純粋な驚きと感嘆が起こる。思いがけず蘇る若かりし日の、あの懐かしいドキドキ感。人生後半の厳しい現実の中で予想外に起こった甘酸っぱいハプニングに、他人事ながらどこか新鮮な希望のようなものを見いだしワクワクするのかもしれない。

 

何かで読んだことがある。結婚詐欺師が「50代の女性は簡単に落ちる」と語るのを。
なぜなら50代は子育ても一段落し、夫とは空気のような関係。会社ではお局的存在として恐れられる上に、老化の兆しが表れ始め、女性としての自信を失ってくる時期でもある。そこに優しい言葉をかけるとコロッと引っかかるのだと。

 

まんまと心理を読まれていて悔しいが、そんなわけで50代は色々と複雑な時期なのである。
同年代の友人は私の恋話を、それはそれは親身になって聞いてくれる。若い頃のギラギラした興味本位のそれとは違い、酸いも甘いも嚙み分け、経験を積んだこの年代だからこその共感や助言、励ましをくれ、温かく見守ってくれる。

 

昨日会った人は年上なのだが、恋話には食いつかずむしろ不快そうだった。そんなの不倫でしょと。

不倫までいかずとも恋に似た想いだけで、日々が楽しくなり前向きな効果をもたらすって事実は、現在のその人の人生ステージでは同調できないらしい。それは理解する。

だけど、気になったのは(女性あるあるだと思うが)、私がダイエットで体重が元に戻ったのを見て、なぜか責めるようなことばかり言い、高カロリーなものを食べさせようとしつこかった。
そういう女性特有の足の引っ張り合いって、いくつになってもあるんだ。(勿論人による)

 

私は広く浅くの付き合いよりも、狭く長くなので、少数の友人と長い付き合いをしてきた。昨日会った人とも30年来の付き合いになる。
そんな関係の中で感じるのは、若い時に、ん?と思った部分って、歳をとると一層際立ってくるなぁということ。

例えば、自分の興味がない話になると上の空になって、すぐに話題を変えてしまうところ、とか。

若い時は頻繁に会う機会があったし、楽しい話も沢山あったし、何よりその人の他の魅力的な部分が好きで、そこまで気にならなかった。

だが年を経てそれぞれの生活があるため1~2年に一度程度しか会わず、話題も減ってきたところで、話したいことを聞いてもらえないと、なにか消化不良のようになる。

私は話下手だが聞き上手なので(自分で言ってスミマセン)相手のどんな話もしっかり聞いてリアクションするタイプ。自分の言いたい話だけして、私側の興味がない話はスルーって随分じゃないの。慣れてるけど。

恐らく本人にはその自覚がないし、今更それを告げる気もない。ただなんとなくこちらからは連絡しなくなりそうだ。

会った後にモヤモヤ感が残る友達とは、無理して付き合いたくないと常々思ってきた。その結果、最初は仲良しだったのに人生のステージが変わる度に、会わなくなった友達がいて、だいぶ友達が減ってきた。もう増えることはないと思うので、これ以上減らしたくはないのだが。

 

先の恋愛話は、何も進展はないしするつもりもない。
ただ同年代の友人とは大いに盛り上がり、明るいネタを提供できて良かったと思う。

その時に、友人が私を思い出すと頭に流れると楽しそうに言っていた、この名曲の歌詞を記念に。1番の歌詞限定。2番は断じてない!

来生たかお作曲で、大橋純子さんの歌が印象に残っているが、子供の頃は全然意味も分からず聴いていた。
これを知っている同年代の方はどう感じるのだろう。(^^)

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