専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

たまには原点に

何かしらの参考になればと、退職後の様々な変化などを書くつもりだったのに、気づけば辞めて半年。最近すっかりブログタイトルとそぐわない内容ばかりになっているのでたまにはタイトルらしく。

退職したばかりの頃は、専業主婦になったことでの心の葛藤、つまり働かない罪悪感や社会からの孤立感、自分の存在価値みたいなもので悶々とした。

気づかぬうちに組織の歯車でいることに慣れてしまっていたので、退職したら急に社会での居場所を失ったようで不安になったのだ。

これでいいのか?と生産性のない自分に戸惑いも。しかしそれは一時だった。
そんなことより退職後の、時間に拘束されない毎日は、仕事に大半を費やしていた今までの窮屈な日々に比べてあまりに快適。数ヶ月のうちにやっぱり辞めて良かったと確信したのである。
(私が基本的にそういうタイプなだけで、根っから働くことが好きな人は違うかもしれない)

辞めた当初は昼間に出歩くなんてという罪悪感や背徳感があったが、人間の慣れってすごいもので毎日繰り返しているとなんとも思わなくなってくる。

仕事に縛られない生活は心身ともに健やか。責任感やプレッシャーからの胃痛に悩むこともない。悪夢を見たり憂鬱になることもない。煩わしい人間関係や、地獄の残業もない。

以前はスーパーの惣菜で済ますことが多かった夕飯も、専業主婦なら毎日野菜多めの食事を作れる。ストレスフリーで暴飲暴食もせず、ジムに通う時間もあるので健康的に7キロ減ったし、夫も健康診断で毎年引っかかるコレステロール値が下がっていた。

 

最低限の義務(家事や納税)は勿論果たすし、時折母や夫に振り回されたとしても、それ以上に辛かった仕事のストレスからの解放、そして気の向くままに生活できるのはこの上なく幸せだ。この半年間で、専業主婦(主夫)しか勝たん。という結論に至った。

 

できることならずっとこのままの生活を送りたいのだが…

 

退職してネックになるのはやはり、

 

退職後の世間体だったりプライドだったり、激変する生活への戸惑いだったり、そんなのは時間と共に慣れていく。

ただ金だけはどうにもならない。
当然増えないで減り続ける。

潤沢な老後資金はないにしろ、贅沢しなければ今までの貯金で何とかなるかと思っていた脳内お花畑の私も、昨今の情勢を見て不安が募る。

 

退職してやりたいことをやる、と言っても結局金がなければ思う存分できない。

私の場合はボランティアをしたかったが、近場に活動拠点がないので遠くまで何時間もかけて出向き、往復の交通費も高かった。これを週に何回も通うというのは現実厳しい。仕方なく通いを諦め物品購入や寄付でサポートに、といっても収入がない自分では継続するのは無理がある。人のボランティアしてる場合か!である。

 

趣味の活動もただじゃない。サークル活動も会費を払う。ジム通いも、習い事も有料。たまに友人と会うにしても交通費に交際費。

びっくりするほど何かにつけて金が減る。

 

結論。「稼げるうちにがっぽり稼ごう」

世知辛い日本よ。

 

一番の理想は、退職後にやりたいことが明確で、金銭的余裕があること。もしくはパートナーが高収入。…羨ましい。

だが私のように金銭的余裕がそこまでないと、やりたいことも中途半端になる。更に怠け者だと(=私)、腑抜けになる危険性があるからご注意。また急に脳みそを酷使することが激減するから、ボケないように何かしらの刺激や脳トレは必要だ。実際私は、今日はサプリを飲んだっけ?とか植木に水やったかな?とか言ってて…ヤバい。

 

結局いやらしい話、金がたっぷりあるかないかが分かれ目なのだな。

 

というわけで、老後資金不足を補う必要に迫られて、意を決して職探し。といっても以前のように仕事に人生のほとんどを拘束されたくないし、老母と老犬の世話もあるので、パート一択で。希望は、せっかく手にした健康的な生活を維持できる程度の労働。ジム通いと料理する余力は残したい。

いちいち躊躇せずに買い物したり、夫に遠慮せずやりたいことをするためにも、小銭を稼ぐ。完全なる専業主婦になる日はまだ先か。ああ世知辛い日本。

 

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余韻からの現実

先日のライブがめちゃくちゃ素晴らしく、お陰様で頭痛も胃痛も吹き飛び、大満足の2時間を堪能。

席も前方だったし両隣が私と同じくおひとり様ながら、とても盛り上がっていたので没頭できた。私の行くライブは観客の年齢層が高いので、高みの見物的な?突っ立って腕組みのおじさんが結構いて、私的には一緒に若人の気持ちに戻って歌おう!と言いたくなってしまう余計な欲求がいつもある。楽しみ方は御本人の勝手なんだけど。

 

1週間以上経った今もライブの余韻に浸り、録音した音源を聴いてご機嫌に鼻歌。そんな私を見て、まだそんなの聴いてるの?と言ってくる夫。

今だけは余韻に浸って幸せなんだから放っといて。と心で呟き微笑んで受け流すが、何度も同じことを言ってきて私の高揚した気分に水を差す。

かつて青春時代、レコードのライナーノーツを読み込み、歌詞に込められたメッセージを噛み締めながらじっくり鑑賞してた私には、逆にライブ行って、はいオシマイってなる方が理解できない。本当にその音楽好きなの?

だから穏やかに夫に聞いてみた。ライブが良かったらその後もっと聴きたくならない?って。別にならないそうだ。

なら仕方ない。…じゃなくって。とにかく唯一の至福のひとときは放っておいてほしいのだった。

 

ライブ映像を求めてXを見ていたら、TLにこんなのが流れてきてあまりに当てはまるので苦笑い。

 

すでに結婚相手に選んでしまってる件。笑

 

ただこれって本人に悪気がないんだよね。(うちの夫の場合)
自覚がないというか。なので、言って改善されることもあるけどしばらくするとまた忘れて元に戻っちゃう。長年の癖というか習慣というか性格?ってなかなか治らない。
情緒面が未熟なのか、人の痛みや気持ちや、心の機微みたいのがあんまりわからない。

だから私が好きな映画(感動系)に興味がなく、見てると寝落ちする。登場人物の複雑な心理が理解できず説明することもしばしば。

でも最近思うんだけど、精神的に未熟だからって私に非難されたり、こういう人であって欲しいと言われるのは彼的には不本意だろう。

勿論ムカつくことは多々あるのだが、彼にもいい面はある。夫に助けられることだってある。

真面目に働きギャンブル中毒でもなく、浮気もしない。社会生活に適応し、自分側の家族や甥姪とも良好な関係を築き、子供の頃からの親友もいるごく普通の人。

私は生活に不自由もしていない。住む家もあり環境も整っている。それなりに”幸せ”ではある。

そりゃ思慮深くて優しくて精神面の支えになってくれるパートナーは理想だけど、自分で選んだ以上、相手を責めるばかりなのは違うのかな、とか。

お互いが結婚生活の中で重きを置くところが違うだけで、私はより精神面、彼はそういうタイプじゃないから、結果的に私が一番求める精神的安らぎが得られない。それが婚姻関係を破綻させるレベルかどうか。そこをどう捉えるのか。

割り切って妥協できるかどうか、なんじゃないか。と徒然に思ったわけで。

判断は人それぞれだけど、今の現状で別れを選ぶのは私の傲慢というか甘えなのかな。
蓋を開けたら自分がソウルメイトを見抜けなかった、その責任放棄をしている気もする。

 

道で車道側を歩いてくれる人じゃないし、歩くのが遅い私に合わせてくれずお構いなしにどんどん先に行ってしまうし、ご飯作っても決してありがとうは言わないし(若い頃は言って欲しいと散々言ったけどもう諦めた)、傷に塩を塗り込むし、私の親知らず抜歯入院の付き添いより仕事優先するって言うし(おまけに付き添って欲しいと言ったら付き添わないくせに不機嫌になるし)、やりたいことを後押しするよりやる気をそぐ発言ばかりだけど・・・

 

根っから悪い人じゃない。
(自分に言い聞かせている?)

 

今後も変わらないだろう夫といかに波風を立てずにやっていけるかは、私の忍耐と遠慮と努力にかかっている。

何かやってしまった時(例えばコップを割るとか、家の壁に傷をつけてしまったとか)に、そのこと自体にあちゃ~と思うのではなくて、夫に怒られる!とまず真っ先に頭に浮かんで慌てる自分。更に普段はそういう時に隠そうとする人間じゃないのに、家だとなんとかしてごまかせないかと画策する時、健全じゃないな~と思う。

やっぱりこんな時に、いーよいーよと優しく言ってくれる人と来世は一緒になろうっと!

 

※引用部分の③→"高収入"だけは否定させて下さい。笑

 

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間もなくEXTREME ライブ

こんばんは

間もなくライブ開幕ということで1人爆上がりするテンションを内に秘め、お茶しながら時間を潰しております。

て言うか早目の夕飯をいただきに、先程ハワイアンのお店でポキボウルを注文し、ウキウキいただきましたらこれがまぁしょっぱーい!のでした。

どう考えてもこれ食べたら血圧上がってしまうでしょって塩分を感じたので、店員さんに確認しました。

しかし醤油ベースのオリジナルソースのため仕方ないと言うのです。

え、うそでしょ…これで客から金とるんかいっ

と思いましたが、どうすることもできず。ほぼほぼ残しお会計をして出てきました。

食べログでチクろうかしら…

お代金が勿体ないからしょっぱいタレがシミシミのマグロをちょっとつまみましたけど、セコイことして体を壊したら元も子もないので諦めました。

せっかくの楽しいライブ前にケチがつきまして、なんだかガッカリしましたが、気を取り直して今カフェで軽くバウムを食べてお腹を満たしました。足りないけどー!

きっと今私の周りにいる人たちは同じライブに参戦する方たちかもしれません。

勝手に同志のような気がしています。

何の曲やるのかな~楽しみだなぁ~

懐かしいバンドのライブを観て現実逃避してきます。

塩分とりすぎのせいか先程から頭痛がするのですが、きっとライブ始まれば吹き飛ぶはず。

どうぞ無事を祈って下さいませ。(厚かましい)

 

 

割と盛り沢山な1日

今更ながらガン保険に申し込んだ。

しかし、健康診断で毎回再検査の所見が出ることから丁重にお断りされた。女性のガン発生率1位が乳がんなので厳しくなっているそうだ。

私としては慢性症状なので問題視していなかったが、保険加入の障害になるなんてうっかりしてた。

ということで、再検査した結果問題なしです!と文字通りを張って言うために、乳腺外科へ検査に行ってきた。

近場にいい専門病院がないので仕方なく都会のクリニックを予約したが、そこは高層ビルや高層マンションが建ち並ぶ、富裕層の匂いプンプンな地域。クリニックはその上階。

こんなゴージャスなビルに一般庶民の私めが入る機会もないので興味津々に足を踏み入れると、そこにはよくニューヨークのビジネスマンを描いた映画?で見るようなバカ高い天井の下にドーンとだだっ広い高級感溢れる空間が広がっていた。2階へ繋がる長ーいエスカレーター。ベンチも受付も何もないただただ広く無機質なシーンと静まり返ったフロア。奥の方にオフィスらしきスペースへ続くセキュリティゲート前に警備員が直立不動で立っている。どこの近未来だよ。え?普通ですか?汗

住む世界が違うと呟きながら、さぞかしクリニックもゴージャスなのかと期待して上階へ行くと、案外普通だった。天井も低く、その階はいくつもの企業が連なって入る雑居ビルという感じ。下の階だけ別世界の様相を呈しているのか。

肝心のクリニック。さっさと問題なしの検査結果をもらって帰ろうと思っていたのに、まさかの精密検査を勧められまた通うことになってしまった。いよいよ保険加入が遠のいた。

テンション下がりながらゴージャスビルを出ると、周囲にもお洒落で立派なビルディングがあちらこちらに建っていて、へぇ~、ほぉ~、と感心しながらその光景を眺めるおのぼりさんの自分。我ながらこんなに田舎者だったか。

位置的にハローワーク方面だったので、そこから地下鉄に乗り職探しへ向かった。

 

富裕層エリアから見慣れたゴミゴミしたビジネス街へ移動。

やっぱしっくりくるな~。勝手知ったるで、あの先の信号長いからここで道渡っちゃおうと、車通りが止んだタイミングで大通りを走って横切ると目の前にオフィスビルがあり、ビルの左端に立っているおじさんと反対側右端にある看板フレッシュネスバーガーの文字が目に入った。

ごく普通に見えたおじさんが、なぜか

「あ、あー、あ、、」

とまるで千と千尋の神隠しカオナシのように呟いているのが聞こえたが、昼時で空腹だった私は気にも留めずにフレッシュネスバーガーでランチをとるべく入口へ向かった。

すると後ろから突然、

「い、今、信号無視したでしょー!!」

と、おじさんが街中に轟くような大声で叫んだのだ。

忙しく道を歩いていた人たちは何事かと凍りつき、一斉におじさんを振り返ったが、誰に向けられた叫びかを瞬時に察知した張本人(私)だけは決して振り向かず、ここに留まってはいけないと私の変人危機管理センサーが発動したので、フレッシュネスバーガーに後ろ髪を引かれながらその場を足早に立ち去ったのである。

またやってしまった…
恐るべし、マイ変人マグネットパワー。

だがおじさん、私は信号無視はしていない。
横断歩道じゃないところを渡ったのだ。だめだけど。

しかしあのおじさんはあのビルの前に立って、常に違反横断者を注意しているのだろうか。なぞだ。

 

ハローワークで職探しを済ませ(これといってなかった)、次に母の様子を見に実家へ向かった。先日体調を崩していたがだいぶ快復したようだ。

夕方暑さが収まってから犬の散歩をして、帰宅の徒へ。
遅くなってしまい夫もすでに待っているので、夕飯は手抜きしてスーパーの寿司を買ってしまった。

 

なんだか色々ハシゴをした。そして色々想定外だった。

だが今日一番の想定外は、思わぬ収穫。クリニックの待ち時間にスマホで見たネットニュースの中で「カサンドラ症候群」の話題を目にしたことだ。

 

 

www.kaien-lab.com

 

 

状況や症状が当てはまる。とても腑に落ちた。
母や夫は重度ではないが、恐らく私はカサンドラ症候群なのだ。

だから解決というわけではないが、同じ悩みを持つ人たちのグループやサイトもあるようだし、何か生きやすいヒントがあるかもしれない。

希望の光がほんの少しだけうっすら遠くに(くどい)見えるような気がした。
詳しく調べてみよう。

なんならブログタイトルを専業主婦からカサンドラに変えるかもしれない。

山あり谷あり

二日前、久しぶりに絶望の谷底にいた。

どこか知らない場所へ消えてしまいたい。

もし車があれば遠くまでドライブし、海でも山でもとにかくひとりで泣いて頭を空っぽにする時間が欲しかった。

アメリカにいた頃は、こんな時いくらでも癒しスポットがあった。ちょっとドライブすれば、きれいなビーチや湾や広大な自然公園がいくらでもあった。よく人気のない海を見て黄昏れた。

波打つ水面や無限に広がる空や緑、地平線の彼方を見て、ちっぽけな自分の存在を再認識すると少し気持ちが軽くなった。

お洒落で居心地の良いカフェに行き、フレンドリーな店員さんと挨拶を交わし、コーヒーを飲みながらなんとなく人間観察をして気分転換をすることもあった。

 

それが今現在、車も所有していないし、この辺りには海も公園もない。カフェだって、満席の上に行列しているスタバくらい。

わざわざ人混みの多い繁華街まで行く気にはならないし、どこかに消えてしまいたくても炎天下の中徒歩では遠くに行けず、結局近所のブックオフをふらついて、比較的木が茂っている短い川沿いを歩き、スーパーで夕飯の買物をして帰ってくるという、普段と大差ない時間を費やす他なかった。虚しい。ジムでも行くかな。ため息。

実家には絶対行けない。私の顔色に異常に敏感な母に心配かけるだけだから。

暗い気持ちで帰宅した途端に雨が降ってきた。涙雨だ。(無理やり)
もうどこにも行く気がなくなった。

 

絶望の正体は、普段は考えないようにしている夫婦間のこと。

ずっと相談してきた、高校からの付き合いの友達が言った。卒婚したら?と。

彼女には今まで色んな話をしてきたが、決して別れを勧めてこなかった。夫のマイナス面をわかりつつもプラス面に目を向けるようなアドバイスをくれた。
なのに。遂に卒婚してもいいんじゃないかと言ったのだ。旦那さんは一人で生きる方が向いてると。

その瞬間、ずっと目を逸らしていた、人生の大事な選択を誤ったかもしれない事実を目の当たりにしたようで、重苦しい失望感に苛まれた。

私は彼女に愚痴りながらも、心の底では彼女に夫の肩を持ってほしいと思っていた。でないと夫の負の部分は、客観的に見ても負であると認めることになり、救いようがなくなるのが怖かった。彼女が、”でも旦那さんにもいいところがある”と言ってくれることが、現状維持の支えとなっていたのだ。

 

多少のことは見ない振りをして暮らしてきたが、それでも彼が意味不明な原因で怒る度に心がザワザワヒリヒリする。

初めは話し合う努力をしたが、夫に改善を望んだり期待するのは無駄だと悟ってからは、その都度自分で自分を鼓舞し前向きな気持ちを作り上げ、やり過ごす術を身に着けてやってきた。私の努力と我慢の上に成り立っている夫婦と言っても過言ではない。

どんな夫婦にも不平不満が付き物だろう。それはわかっている。
妻の家事担当が当り前、それも構わない。とっくに諦めている。自分の気の持ち方次第で克服できた。

そんなことより私の望みは心穏やかに暮らすことだ。

いたわり合って助け合って、思いやりを持つ。願いはそれだけなのに、未熟で短気な夫にはそれができない。

心の平穏がいつまで経っても訪れない。

気を遣って生きていくなら、一人の方がよっぽどましだとずっと思っている。

いたわり合えない、一方的に偉そうにしている人と一緒にいてなんの意味があるのか。

ぶっちゃけこのままでいてもプラスはないと思う。

 

だがある程度不自由なく生活できるこの暮らしから、別の道を踏み出す気力や勇気がない。年齢は言い訳にならないと言われても、現実問題あと10歳若ければ。と思ってしまう。

心の平穏VSそれなりの日常生活を天秤にかけると、揺れ動くだけでどちらが自分にとって重いかわからない。

それに私はきっと夫を見限ることができない気がする。彼の本質的な部分が好きじゃないのに、一人になった彼を想像すると気の毒になるのだ。もう情だけ。

悲しいかな、顔を見るのも嫌というわけでもない。モラ男面を除けば犯罪を犯すわけでもないし、真っ当な人だ。

私に別れを切り出される夫の気持ちになると悲しくなってしまう。こんなところで共感力が邪魔をする。

彼を傷つけることへの抵抗感を抑えてまで、卒婚しようと言える気がしない。

 

なーんちゃって、彼は一人で清々するぜ~って言うかもしれないが。

 

このままでいいのかわからない。

でも人間て時間が経つと悲しみを忘れる生き物だ。今日はもう谷底から這い上がり、夫を目の前にしながらこんなことを平然と書いている。荒んだ気持ちに慣れてしまったのだろうか。怖。

とにかく、私が悩んでることなど1ミリも気づかない共感力のない夫に対して、こちら側だけが我慢して彼に合わせていくことを、もうやってられないと思う日が来るのか来ないのか。果たして。。

 

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甥と伯父

甥と伯父ってこんなに仲良しなもの?と疑問するほど、夫の弟の息子(つまり甥っ子)は夫が大好き。

夫もまんざらでもないどころか、かなりの愛情を注いでいる。

帰省すれば2人で朝から晩まで鬼ごっこや隠れん坊をして遊んでいる。

子供って飽きないし無尽蔵のエネルギーがあるからさすがに夫はへとへとになっているが、それでも嫌な顔せず、むしろ嬉しそうに甥っ子の遊戯リクエストに応え続けている。

甥っ子はキャーキャーと歓喜の叫びを発し、夫も普段見せない顔で大サービス。

その間夫の実家で放置される私は、所在なさげに義理父母・妹と喋ったりして時間を潰す。そんな時こそ自分の子供がいたらな~と強く思う。口下手の私だけじゃ間が持たない。

ま甥っ子もその内に伯父さんへの興味もなくなっていくだろうと高をくくっていたが、数年が経ち、幼児から小学校中学年へと成長した今も、変わらぬ熱量で夫へ愛をぶつけてくる。

 

夫は毎年甥っ子の誕生日にはプレゼントを贈っている。
私が親だったらこんな小さいうちから贅沢させないでよ〜と思いそうな(実子のいる皆さんはどうなのでしょうか)割と高価な品をあげるが、実際弟夫婦がどう思ってるかは知らない。

今年も甥っ子の誕生日プレゼントを持参してウキウキ帰省した。(夫のみ)

ちなみに前回私へのプレゼントは、ネットで買ったものをむき出しで渡されたのだが、今回甥っ子へのプレゼントはネットで購入した上、わざわざ百均ショップでラッピング袋を買ってきて、私に包んでくれと頼んできた。

随分差をつけてくれるじゃないかと冗談で言ったが、図星すぎて慌てていた。良く言えば正直な人だ。笑

今回のプレゼントはGPS機能も付いてスマホとも通信ができる腕時計なのだが、夫が帰省から戻って早々、甥っ子からスタンプやボイスメッセージや写真がひっきりなしに送信されてくる。夫のスマホは着信音がピコピコ鳴りっぱなしだ。

もし私が連続でスタンプを送ったところでガン無視するだろう夫は、ニヤニヤと嬉しそうに返信している。

甥っ子からのスタンプ攻撃は連日続いたが、ある日パタッと連絡が来なかった。夫から「おはよう」と送ってみたがその日は返信も来なかったらしく、

どうしたんだろう・・・

と寂しそうにスマホを気にする夫がいた。

まるで付き合いたてのカップルを見守るかのように、今日は連絡来たの?と夫に聞いてしまう。

私が心配するまでもなくその後も夫のスマホはピコピコ鳴り続けているのだが、ガンガン押しておいて急に引くという、小悪魔ぶりを発揮する甥っ子に翻弄されている夫が可笑しい。

 

私と結婚後夫は、そんなに子供が好きじゃないし、子供はいらないと言った。

でも甥っ子姪っ子と遊ぶ夫を見ると、子供嫌いには到底見えない。
自分が子供と遊ぶのが上手で子供受けするってことに気づいてなかったのだろうか。

それとも実子となると、甥や姪とは責任という面で違うからだろうか。

子供が欲しかった私にしたら、ほらやっぱり子供って可愛いじゃない、これが自分の子だったらどうだったんだろうね?
と聞いてみたくなる。

 

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待合室にて

大学病院へ歯の診察に行ってきた。

新しく建て直されたばかりの清潔な館内はとても立派で、採光に照らされた長~く奥まで続く通路全体が広々した待合室になっていて、いくつもの長椅子がズラッと並んでいる空間は明るく、病院特有の陰気な感じが全くない。

玉にキズなのはとにかく待ち時間が長い。どこの病院も同じだけど。

予約時間から2時間待ちとかは当り前なのだが、何のための予約なのかとどうしても毎回思ってしまう。

待ち時間が本当に苦痛で、元々ストレートネックなのに暇つぶしでスマホを見ているから益々首が痛くなるし、腰痛持ちだからずっと座っているのも辛い。ひどい時は腰の痛みから足の先がしびれてくる。

皆が同じ条件なので我慢するしかないのだが。
大人しくじっと座っておられる皆さん、リスペクト。

私はため息交じりにムズムズ、ウロウロしてしまうので。

 

今日も同じく待合の椅子に座り携帯をいじって耐えていた。
すると二つくらい開けて隣の席に年配の親子らしき女性二人が座られた。

お母さまがご年配だったので娘さん(私より年上に見えた)が付き添っているようだった。

しばらくして娘さんがやや大きな声で話されたので、お母さまが認知症なのだなと気づいた。

お母さまがお手洗いに行くと言うのを、今行ったばかりでしょ。と娘さんがなだめているのだった。

「もう先生が来るからここで待っておこう」

「お手洗いに…」

「今行ったばかりでしょ」

「でも先生が来る前に…」

「だからもう行ったんです!」

この会話を延々と繰り返していて、何度言ってもお母さまは覚えていないからわからないし、娘さんは次に呼ばれるからここを動くわけにいかないので困っている。

2人の状況がわかるだけに切なくなる。

娘さんは十分優しくされているに違いないが、どうしても時々荒げてしまう声を聞くと、お母さまに気の毒なように感じてしまう。でも娘さんだって辛いのはよくわかる。

 

ただの歯の診察待ちだったのに、介護の大変さを身につまされてしまった。

私があの立場だったら絶対にあんな風にできない。もっと声を荒げてイライラしてしまうだろう。

聞こえてくる会話が辛くて、途中で席を立とうかと思ったが、それもいかにも迷惑がってるように見えたら申し訳ないのでできず、ひとり(いや他にもいたかな?)ず~んと暗い気持ちになってしまったのだった。

きっと遠くない将来、私にも同じ現実が待っているかもしれない。

こんなどうしようもない私だが、それまでに悟りを開き包容力と大きな器を身につけ…
いや無理無理。人間そんなに簡単に変われないのはよくわかっている。

じゃあどうするのか。。

帰りのバスの窓から見える青い空を見て現実逃避するしかなかった、非建設的な結末。スイマセン。

ただ一つだけ思う。子供はいない私だが、もしあのお母さまのようになった時には何度でもお手洗いに行かせてもらいたい。トイレが近いので。
重ねてスイマセン。

 

 

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