専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

親知らず抜歯 手術編 day2 悪夢の始まり

〜複数親知らずを抜くため入院した記録④〜

 

③はこちら↓

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「山下さん(仮名)、終わりましたよ〜」
と呼びかけられて意識が戻る。

 

無事に終わったのか…


まだ意識は朦朧としている。

 

「山下さんわかる〜?手動かしてみて〜、目開けられる〜?」

 

目を開けて眩しい光と共に先生方の顔がボヤッと見えた瞬間、鼻に痛みが走る。私の自力呼吸を確認した先生が鼻の管を抜き取ったのだった。

直後に急激な寒気に襲われ、こんな風になったことがない勢いで歯がガチガチガチガチ鳴り出し、体もガタガタ震え出した。異常に寒い。すぐに電気毛布をかけてくれて徐々に震えが治まった。

痛い?だか、大丈夫?だか、意識の確認でやたら何かを聞かれるのだが、喋ろうとしても麻酔のせいか全く声が出ない。返事して〜と言われるので、声にならない声を振り絞る。

「声が出ません」(空気音)

なんとか2度目で伝わった。
止血のため綿みたいのを噛まされてまた意識が飛んだ。

 

気づいたら病室にいて、横に夫と看護師さんがいた。点滴から痛み止めや抗生剤、栄養剤が流されている。

痛み止めのおかげか思ってたほどの痛みはない。

このあたりの記憶は途切れ途切れなのだが看護師さんに、痛いより気持ち悪いと言ったのは覚えている。

 

夫がヨーグルトを買ってきて冷蔵庫に入れようとしているが、テレビカードを挿さないと通電しないことを伝えるも、声が思うように出ないので一苦労。手術時間がどのくらいだったか聞いても夫には私が何を言ってるのか聞き取れない。(実際は2時間15分位)無理して声を出そうとするのがしんどくて何だか気分も悪い。もう寝てしまいたいので夫に帰ってもらった。

携帯を横に置いとくから気分良くなったら連絡してと言われたが、多分無理だ。

 

 

そのまま3時間ほど寝たようだ。20時頃看護師さんに起こされ、

「もう麻酔は切れてるからトイレまで歩いてみましょう」

まだ気分が悪い。嫌な予感がして、ちょっと無理かもと答える。さっきより声は出る。

看護師さんは怠けるなとばかりに、もう立てるはずだからトライしましょう、と有無を言わさずベッドの背を起こした。体が垂直に近づくとやっぱりキタ。いつもの麻酔後遺症だ。これはマズい。

「やっぱり無理です。気持ち悪い。吐くかも」

看護師さんに悪気はないのだろうがガン無視。ちょっと足をベッドの横に下ろしてみてねと、どうしても立たせようとする。

もう嘔吐確定。ベッド脇に置いてくれていた吐く用のオケをガシッとつかみ口元に当てその時に備える。

恐る恐るベッドから腰を上げ、言われるままに足踏みした瞬間、

 

リバース。何度も。ほらね。

 

看護師さんもやっと本気でヤバかったことをわかってくれて、ちょっと一旦座りましょと言ってくれる。

ここからもうずっと吐き気との戦い。

気分悪くて目も開けられない。動けないから口もゆすげない。看護師さんにテーブルから箱ティッシュを取ってもらって口元を吹くことしかできない。厳しい〜。麻酔のばか。

嘔吐物は主に血。(手術時に大量に飲み込んだ?)口の中が血の味で充満してる。おえ。

ちょっと休んでまたトライしましょうと看護師さんはベッドの背を立てたまま去った。私は横向きで斜めにベッドに寄りかかり、足をベッド横に下ろしたまま休む。まだやるのかよ〜泣。

しばらくしたら医師が回診に来て、グッタリしている私を見て目を丸くした。ここぞとばかりに立ち上がれませんアピールをしたら無理しなくていいと言うので、ベッドを平らに戻して横になった。

とにかく寝なくては。睡眠が一番の薬なのは経験上良くわかっている。しばし眠らせて下さい…

 

 

22時頃 夜勤の看護師さんが来てトイレの心配。初めて歩く時は必ず付添う決まりなのだ。そんなに尿意はないものの、沢山点滴してるからと言われると不安になり、もう一度起き上がってみる。

 

再びリバース。

 

こりゃ無理だ。看護師さんも「起き上がるのは無理ですね、もしトイレ行きたくなったらこれ使って下さい」と尿瓶とトイレットペーパーをベッド脇に置いた。マジですか。

気持ち悪さと尿意の気がかりが行ったり来たりしながら時間が過ぎていく。

深夜を過ぎて尿意が強まる。これだけ点滴されてたら朝まではもたない。出すしかない。吐き気を堪えて寝ながら尿瓶に挑むが使用法がわからず悪戦苦闘して、結局ナースコール。

看護師さんが手伝ってくれたが部屋では無意識の羞恥心が働くのか出ない。やっぱりトイレに行くしかないと立ち上がると、

 

再々リバース。(しつこい)

 

でも今行かないとまた看護師さんに迷惑をかける。自分で口元にオケと箱ティッシュを抱え、看護師さんが点滴スタンドを引きながら私を支える。

この間も吐き気が止まらずトイレ内でもリバース。オケにはまだドス黒い(赤い?)血。なんじゃコリャ。トイレ内の洗面台でやっと口をゆすぐ。血だらけでグロい。

 

出すものを出して口もゆすげて少しホッとしてベッドに戻る。おかげでその後少し眠れたようだ。

 

【まだ続く】

 

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親知らず抜歯 手術編 day2 空腹との戦い

〜複数親知らずを抜くため入院した記録③〜

 

②はこちら↓

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6:00 起床 

ほぼ寝られなかったのでもうしばらく寝たいところだが、周りの物音で全然眠れない。

八千草さんも渋谷も一斉に起き出して身支度を始めたようだ。ひとしきり身支度が終われば静かになるかと思ったが、何をしたらそんなうるさいのと聞きたくなるくらいずっと物音が止まない。ゴンッ、ガンッ、ドン、ダン、ガタン、バタン、ガサガサガサガサガサッ。

 

寝るのは無理だ。諦めて顔を洗った。

どうやら渋谷は退院で荷物をまとめてるみたい。でも朝6時からじゃなくても。ま早く帰りたいもんね。

 

7:00に朝食だが今日は手術なので私は抜き。水だけは9時までOK。

 

8:30 処置室へ(毎朝のルーティーン)

ほぼ顔合わせで終わり

 

手術予定時間は13:20だけど、それまでの手術の進捗状況によっては14時や15時になることもあるらしいのだ。長い一日になりますね、と看護師さんが苦笑い。

何が辛いって朝食抜きだからお腹がすいて仕方ない。腹の虫がけたたましい。山を超えても数時間でまたグゥ~とかキュ〜とかうるさい。他人の物音をどうこう言えない。

 

昼前に手術前処置のため外来に呼ばれる。手術時にばい菌が体内に入らないように歯の汚れを落とす処置を受ける。

 

12:30頃 夫到着

抜歯とはいえ全身麻酔で意識がなくなるので立会人が必要で、さすがの夫も有休をとった。

あんなに「入院のしおり」で面会は警備室で受付してからと確認したはずなのに、なぜか直接病棟にやって来てセキュリティロックで足留めされる夫。

どうせ私も暇なので一緒に警備室へ行ってから部屋に戻って小声で話したり携帯いじったりしながら、ひたすら呼ばれるのを待つ。

予定時間はとうに過ぎた。食べられない、飲めない、暇。空腹に耐えかねてベッドで体を捻じる。もう空腹を通り過ぎて気持ち悪いしなんだか胃も痛い。早くして~。もはや恐怖心というより待つのがしんどい。

一応13時頃手術着と着圧ソックスを履きましょうと看護師さんに言われていたので、自分で着替えたら後ろ前に着ていて、あとで看護師さんに呆れ笑いされた。

 

14:15 ようやく呼ばれた。

看護師さんと夫と共に手術室へ。入口で夫と手を振って別れ扉が閉まると、いよいよ緊迫してきた。わ〜またこの感じ、キター。
ビニールキャップに髪をしまい、一番奥の手術室まで長い通路を歩く。かなり冷えた空間で寒い。

緊張感が増すものの今回はお腹を切る手術じゃないのでだいぶ気が楽だ。お腹の手術前は下剤が嫌だし、術後は傷が痛くて排便が辛いけど今回は歯だから関係ない。嬉しい。

手術室前まで来ると、入院時に手首に2本つけられたバーコード入りのネームバンドを見せるのだが、なんと1本しかないことが発覚し騒然となる。簡単に切れるバンドじゃないのになぜ?!恐らく緩すぎていつの間にか手首から抜け落ちたみたい!ネームバンドのバーコードを読み込まない限り手術はできない規則だそうで、再発行しに別階のナース室へ走っていく看護師さん。スミマセン。

こんな時さえやらかす自分。忙しい先生方に本当に申し訳ない。しばしネームバンド待ち。

さっき手術室までの道すがら「お腹すいた〜」と私が何気に言った一言を看護師さんが覚えていて、担当医に「手術のあとヨーグルトみたいなものを食べても大丈夫ですか?」と聞いてくれた。

先生は「全然いいけど、果たしてそんな気になるかな」と不吉な笑みを浮かべた。私も全くそう思うよ、絶対無理だわ。

 

再発行されたバーコードを装着しリーダーで読み込んでもらい、やっと準備が整い手術室へ入る。

逃げ出したい気持ちを抑えながらついに手術台へ横になる。いやだ〜という気持ちと、仕方ないという気持ちが葛藤している。

血圧と脈拍の装置が取り付けられ自分の鼓動がピッピッとどこかから大ボリュームで聞こえてくる。なんか時々不整脈みたいに不規則になるけどストレスかしら。

点滴の針を刺される。薬を流すのでボーッとしますよと言われる。思ったよりボーッとしなかった。そして鼻と口を覆うマスクを当てられ深呼吸を促される。少しぼーっとしてきたがまだ意識がある。このあともっと意識がなくなるから大丈夫ですからね~と言われる。また薬を入れますよ~と言われたら冷たいものが体に入ってくるのを感じ、意識がなくなった。

 

【まだ続く】

 

 

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親知らず抜歯 入院編 day1 眠れぬ夜

〜複数親知らずを抜くため入院した記録②〜

 

①はこちら↓

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18:00 夕食

これ以降は明日の手術まで固形物禁止だからしっかり完食。二色丼がっつり食べてお腹いっぱい。

この時はまだ夕食の写真を撮る余裕あり。ベッドでコンビニで買ったミルクティーを飲んだりしてくつろぐ。

カーテンで仕切られた狭い空間が嫌で病院内ぶらぶら。眺めの良いラウンジから富士山が見えたので写真撮影。コンビニで本を探すが目ぼしいものがない。明日のことを考えたら気分が暗くなってきた。こんな時はインスタわんちゃんで癒されよう。ついでにストーリーアップしたら続々と励ましメッセージが来て時間潰せたしちょっと元気出た。

暇なのでSNSやり放題ではあるが、先月メニエール発症後はスマホやPCでめまいを起こすので長時間できず。

メニエールのせいでブログ読む時間減ってますが調子の良い時にちょこちょこ読ませてもらってます。

 

ここまで相部屋の同志を目撃したのは一人だけ。一瞬の後ろ姿のみだけど30〜40代とおぼしき女性で渋谷凪咲みたいな喋り方。もう一人は姿は見てないが、八千草薫のような上品な喋り方をする方で70代とみた。(聞こえてくる看護師さんとのやり取りから勝手に想像)

 

 

21:30 消灯

部屋のドアは開いてるので廊下からうっすら明かりが漏れる。寝る時は暗闇派の自分にはきつい。しかし明日の手術のためにもゆっくり寝たいところ。

部屋を出て目の前に共同トイレがあるので、誰かが入る度にパッと明るい光が飛び込んでくる。目をつぶっていてもまぶたを通して明るさを感じる。

病室にはご丁寧に人感センサー付ライトが設置され、看護師さんが入ってきたり患者さんが動く度にまた明るくなる。

かなり廊下からの物音が響く。足音や点滴スタンド、カートを押す音。棚のドアを閉めるガタンバタンという音。

しかし何よりも眠りを妨げたのは渋谷凪咲の寝返りだった。彼女が寝返る度に布団がススー、ガサガサガサッと響く。渋谷も眠れないのだろう。寝苦しいのか暑いのか。わかるけどもう少し辛抱できないか。私も寝返りを打ちたいのを我慢してじっと固まって動かず、渋谷が眠って静かになってくれるのをひたすら祈っていた。

でもちっとも祈りは届かずやっとウトウトして眠りに落ちそうになる度に、渋谷のサーッガサガサガサの音で現実に引き戻されるの繰り返し。

更に渋谷は今日手術で点滴をされていたので夜中も何度かトイレに行くのだが足音がデカい。そしてカーテンを引く時遠慮なくシャーッ!と音を立てる。

 

過去の入院も相部屋だったけどこんなに周りが気になったっけ?

 

神経質に加えて手術の緊張もあり全く寝つけない自分。深夜に編み出したのがマスクで目隠し。これだけで廊下からの明かりの変動を防ぐことができ、一瞬眠りに落ちた。しかし看護師さんの見回りでライトを顔に当てられたら目覚めてしまった。

 

次の日スマートウォッチの記録では睡眠の質が非常に悪く、深い睡眠状態6分となっていた。

 

【続く】

親知らず抜歯 入院編 day1

〜複数親知らずを一気に抜くため入院した記録です〜

 

14:00入院なので13:30窓口受付。入院申込書とお薬手帳と所持薬を渡し、病棟へ移動。(所持薬は病院が管理)

病棟はセキュリティロックとインターホンで安全管理されてた。

病室は4人相部屋で割と一人分のスペースが広い。同室の方達はカーテンを閉め切っていて姿は見えない。

入院は5回目だが昔は同室の人と交流し、9年前の入院ですらカーテンを閉めるのは着替えや寝る時だけだったけど今は完全無視なのね。コロナの影響もあるのか?

最初に事務担当の方が登場。高額医療費制度利用のためマイナンバーカード認証が必要で、一階の総合受付へ行かねばならない。だが引き続き担当看護師さんが来ることになっており手術前後の経過や諸々説明するというので、荷物を棚にしまいながら待つことに。

 

…全然看護師さん来ないな〜

 

カーテンを閉めた狭くて息苦しい空間から出たいが、病院内見取り図もないし何がどこにあるのかもわからず待ちぼうけ。

 

15:00過ぎ 優に1時間以上経ち、ようやく看護師さん登場。

麻酔室や処置室の場所や行き方や時間帯、薬の摂り方や量、シャワー室の使い方、食事に関すること、手術日の手順、etc… 説明多くて頭がパンパン。覚えられる気がしない。案の定あとで麻酔室へ行くのにオロオロしてしまった。

しかも手術同意書や入院スケジュール表など、事前に何も渡されていないのでどこか話が嚙み合わず。どうやら対応が後手後手になっている。

明日の手術後は風呂に入れないのでこの後16時にシャワーを浴びるように指示される。(知らなかったが本来は午前中に家で浴びる想定らしい)

 

まずは麻酔科に出向き麻酔の説明。全身麻酔では呼吸を確保する管を鼻に通すそうだ。(口内手術だから鼻になる)そういえば過去の手術で目覚めた時に口から管を抜かれた記憶がある。

それはいいとして、私はとにかく麻酔に弱くて吐いてしまうことが多いので、その旨を必死に伝える。別病院だが9年前の麻酔医は上手く吐かないようにしてくれた。今回も吐き気止めを入れたり工夫してくれると力強い言葉をいただきひと安心して麻酔承諾書にサイン。

その後は一階に行きマイナンバー認証登録。夕飯以降は固形物NGだが明日の午前10時まで水分摂取okなので、コンビニで飲物を購入。

部屋に戻ると今更の病院内施設の説明をする担当者が来て、今更トイレやラウンジの場所、テレビカードの買い方やシャワー室のシステム等、生活の基本的なことを教えてくれた。病院内を案内され始めてすぐ、シャワー予約時間の16時を過ぎてしまった。その方に告げると慌てて身長体重を測りシャワー室へ促される。まだ説明の途中みたいだけど大事なこと聞いてないんじゃ?とやや不安。

あんなに待たされて暇だったのに、急にせわしない。シャワーを浴びてナース室へ鍵を返しに行くと、先生が診察を待ってるので今すぐ外来へ行って下さい、と告げられる。

本来はシャワーの前じゃなかったのかい、もうパジャマ着ちゃったのに外来行くんかい、と思いながらパジャマ姿で一階に降り外来の人混みを通り抜け診察室へ。待っていたのはいつもの担当医でなく初顔の医師「男前+医者」という、私とは真逆の勝者オラオラ人生を想像させるキムタク(私世代のハンサム代名詞)だった。

キムタクは私が来るのが遅いとでも言うかのように早口で一気に説明をまくし立てる。本当はもっと早くこの時間をとりたかったそうだ。いや私のせいじゃないし。指示通りにシャワー浴びてただけだし。

病棟と外来と看護師と医者と各担当者の連携があまり取れていないというのがこの病院で一番感じたことだ。これは最後まで続いた。

だいたい今頃手術同意書や入院スケジュールを渡されて、よく読んでサインしてって言うけど。さっき話した病棟の看護師さんは私が何も渡されていない、サインもしてないってことに怪訝な顔してたよ。本来は14時に入院してすぐに診察だったんちゃう?そこの連携ができてないよね。なんだか不安になるわ。

とりあえず手術計画書では2泊3日の入院となるはずだった。

【長いので続く】

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50代の転職を甘く見ていた

仕事がみつかりません。泣

働こうと思えばいつでも働けると思っていた、脳内お花畑の自分。

今月で失業保険給付が終わるので先月から本腰入れて仕事を探しているのだけど…

現実は厳しかった。よく考えてみたら定年が近い中年を好んで雇わないよなぁ。もし同じくらいのスキルの候補者が何人かいたら若い方を雇うのがまぁ王道でしょう。

そんなことに今頃気づいた五十路の秋。

 

約3年前に本気で転職活動した時にすんなり成功したもんで、採用に年齢は関係ないと余裕をこいてしまった。(結局夫の反対にあって辞退した)

それとコロナの影響で売り手市場だと聞いていた。でもそれってコロナでリストラされた人たちも沢山いるってことで、むしろ競争率上がってる?

いつも色々気づくのが遅いんです私。何しろお花畑なもんで。

 

手っ取り早く就業できそうな派遣に登録して、サイトに掲載される仕事をチェック。目ぼしい仕事はひとまず「気になるリスト」に入れておくのだけど、そうすると全部じゃないけど大概、”応募歓迎”という通知が来る。

自動送信的なものなんだろうけど、私って需要あるんだ〜なんてとんだ勘違いをしていた。

でも応募歓迎なんて言われたら、あとはエントリーすればもう採用確定と思っちゃいません?

ところがエントリー者が複数いるとまず派遣内でふるいにかけられて私なんぞは落ちてしまい、実際の企業面接にさえこぎつけないのです。

当然派遣会社も最良の人材を送り込みたいだろうから。
こんな年齢だったらよっぽど職歴や技術がしっかりしてなきゃ選ばれないよね。

確かに私なんて職歴に一貫性がないし、どの企業に対しても応募の裏付けが弱い。ちょっと特殊で潰しがきかない業務を長年していたのが痛い。

家から近くなきゃ嫌だとか時給が低いのはだめとか贅沢言ってた身の程知らずっぷりが恥ずかしい。

 

注: 年配者でも、確実にキャリアアップしてきた方や強固な武器をお持ちの方たちにはきっと立派な派遣先が紹介されるとは思います。ブログでも仕事ゲットされてる方たちをお見受けして尊敬しとります。

 

ただ、派遣の仕組みだから仕方ないけど…

ネットと電話インタビューで登録しただけで私の人となりを知らない貴方に何がわかるのと毒づきたくなるやさぐれ女です。

派遣の選考担当者だってプロばかりじゃないのに選考落ちってなんだか悔しい。多少の経験不足は今までの実務経験で臨機応変に補っていける"つもり"だが。

↑こういうとこがだめ?

 

そんなわけで派遣で探しても恐らく一生私には仕事が回ってこないので、直接応募できる企業を探すことに。

そして今更自分の市場価値がゼロに近いことに気づいた私は、”シニア応援”を謳っている募集にターゲットを絞ったら、だいたい職種が限られてきて、やっぱり時給が低い…。

そんなこと言ってる場合じゃないのだけど、この時給で1日拘束されると思うと二の足を踏んでしまう。もう仕事にがんじがらめの生活は嫌だし、老母と老犬にあてる時間も欲しい。

すると夫がスーパーのパートを激推しするという予想外のアシスト。

え、事務職より収入下がるけどいいんだ?ありがとう夫。ん?つまり収入面より私が働かないのが嫌なの?

幸いにもスーパーの勤務時間は短いので私も乗り気で近所のスーパーの面接を受けるも、まさかの不採用を喰らった。夫婦に激震が走る。

夫との反省会まとめ→スーパーなら落ちることはないだろうという驕った気持ちのせいで緊張感が足りなかった。また、サークルのため土曜勤務不可、勤務開始日もひと月後希望と言ったのも失言だったか。全体的に、会社のために何ができるかよりも、自分の都合ばかり言ってしまった。今後は「今すぐ働かせて下さい!」の姿勢で面接に臨むべし。

 

本音を言うとパートで働くより失業保険額のが大きいので今月はまだ働きたくないのです。失業保険もらってる最中は就業できないので(正確には色々条件がある)、でも「働くのは失業保険もらってからで、エヘヘ」とは言えないじゃないですかー。ちょっと早く面接を受けすぎました。焦っちゃって。

え?そんなことじゃなくて私自身に問題が?
そういう核心的なことは見て見ぬふりをしたい傷心の私です。じゃなきゃ、もうこんな私どこも雇ってくれないのかもと薄々感じながらの就職活動、これ以上やってられない〜。

私の職探し奮闘記、早くジ・エンドにしたいのですが…。(当分続く)

 

 

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胸部レントゲンて

抜歯手術前検査のため大学病院へ。

 

検査項目はよくあるやつ。血液検査、心電図、胸部レントゲン。

 

 

胸部レントゲンでの一コマ。


ありふれた検査に気を抜いてた私も悪いんですよ。

「金属類はないですね」とおっさん技師に言われ、そこは抜かりなくアクセサリー類はつけずに行ったので、ありませんと答えた。

 

おっさん「Tシャツか何かありますか?」

私「中に下着着てま、、」(ユニクロヒートテックみたいの)

被るようにおっさん「あ、それで大丈夫ですので準備して下さい」

 

下着一枚になってレントゲン2枚目を撮った直後おっさんが大声を出した。

「〇〇(私)さん!」

私「へ?!」

 

おっさん自分の胸の真ん中を指さしながら「金属つけてますよね?」

私「え?…」←なんのことかわからない。心臓?ナニ?

 

おっさん、なぜかなかなか言葉に出さないが私がボケボケなので

「ブラジャーですよ!」と。

私「あっ!すみません」

おっさん「さっき言ったじゃないですか、金属つけてないですかって?!言いましたよね?!!」

私「はい…」謝ってるのに怖

 

確かに言ったけれども。そんなにヒートアップしなくても良くないですか。

それに、だったら「ブラジャーとって下さいね」と最初に言って下さいよ。

金属=ブラジャーって結び付かない私のようなうっかりさんもいるんですから。

 

私みたいなのはレアなのかなぁ。お年寄りの皆さんでも当然のようにブラを外すのかしら。まぁ常識っちゃ常識なんだろうけど。いつもは健康診断の流れでレントゲンだから検査着なんでブラ外すんだけど。今日はブラのこと全然頭になかったよ。ごめんねおっさん。

 

そそくさと準備室へ戻りブラを外して気づく。


え?マジ?このペラペラスケスケのヒートテックにノーブラでおっさんと向き合うの?セクハラじゃね?(違うか)

おっさんとか言ってる自分もおばはんだけどさ。でもなんかやだったなあ。

なんだかこの病院、新築で最新の医療機器揃いと聞いているけど、検査システムは昭和じゃない?せめて検査着くらい置いといてよ。あと壁に貼っといて。ブラ禁止って。私のようなおバカのために。

 

久々にあんな責められた上に屈辱の検査だったわ。

 

そして血液検査で引っかかりまたもや再検査になりました。
色々と大丈夫なのか私。。。

 

 

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叔父さんへ

父が闘病生活に入ってから、うちら家族をずっと支え続けてくれた叔父さんは恩人でした。

父亡き後の母を気遣ってしょっちゅう様子を見に来てくれたり、母のわがままな要望にも応えてくれたり、いつも申し訳なく思ってました。

母の面倒が行き届かない私と兄に代わって、何から何まで叔父さん夫婦が世話してくれてすっかり甘えちゃってた。

謝る度に「お母さんのことは出来るからしているんだから気を遣わないでね」と言ってくれて。大家族の大黒柱で忙しかったはずなのに。そんな器が大きくて面倒見の良い叔父さんに心から感謝してました。

いつか恩返ししなきゃと思っていたのに。何もできなかったのが本当に悔やまれます。

 

家族や兄弟を愛し末っ子ながら兄弟を支える要として東奔西走。常に自分のことより人のために動く叔父さんは皆にとって大きな存在でした。

こんなに早くお別れが来るなんて誰も納得できない。人のことばかり一生懸命で、自分はもう逝っちゃうなんて人生ってどうなってるんだろう。

だけど、もし止められても同じことをしたんだろうね。厚い人情と正義感の塊みたいな人だったもんね。

 

定年退職後にハマった畑仕事。嬉しそうに沢山の野菜を届けてくれる姿はハツラツとしてたのに。70歳まで勤め上げてからまだそんなに経たないのに。

退職後も人間は働かなきゃつまらないってよく言ってたね。私も今になってその言葉の意味がわかる気がします。

仕事も家庭も趣味も全力で人生を楽しんでた姿や、筋が通った言動には刺激を受けた。それは叔父さんが厳しく育てた子供たちにしっかり受け継がれてる。

 

 

それにしてもあの大学病院は信用できないな。数ヶ月間も的外れな治療や検査ばかりした挙げ句、突然の余命宣告って。

やっと家に帰れてすぐ逝ってしまったのは、大好きな家に帰れて家族に囲まれて安心してしまったの?

最期に穏やかな時間を過ごせて安堵したのかな。

でも悔しい。人を助けて沢山の徳を積んだ叔父さんにはもっともっといい思いをしてもらいたかった。

 

最愛の弟に先立たれた母は、兄弟の中でも特に可愛がって頼りにしていた存在を失って落ち込んでる。叔父さんは母の性格よく知ってるから、今頃うちの父と一緒に苦笑いしてるかな。

母なりに耐えようとしてるし、私も苦戦しながら頑張るから見守って下さい。

そちらでは人の面倒ばかりじゃなくて少しはゆっくりしてね。

 

何度言っても足りないんだけど、本当にお世話になりました。

 

ありがとうございました。