一日違いで同じコンビニで働き始めた同年代とおぼしき女性と、帰りがけにやっと話すことができた。勤務中はやることがありすぎてろくに話せない。
思っていることは同じだった。
言い方キツい人多いよね…と。
私よりだいぶ若い40代だったが、今まで正社員で働いていて久しぶりのバイトというのも私と境遇が似ている。
端で見ていてしっかりしているし仕事もそれなりにこなしているのに、オーナーはなんだかイラっとする口調でダメ出しをする。
お互い言葉は交わさなくても心の内で同じようなことを感じていて、帰りがけのちょっとした立ち話が延々と止まらず。
あの独特な環境の中で同時期に働き始めた存在がいるのは心強いね~と盛り上がる。
彼女と話して腑に落ちたのが、あの威圧的な言い方って、オーナーと従業員という関係性、又はそういう職場特有のものかもしれないということ。確かにオフィスワークで正社員として働いていた時は、あんなに急かされたりキツい言い方をされることはなかった。よっぽどの変な上司を除き。
従業員は威嚇しろとでもオーナーマニュアルに書いてあるのか。
従業員には敬意を払わなくていいとでも思ってるのか。
仮に2週間経っても使えないようなら多少厳しく言われるのかもしれないが、まだ働いて数日の人間になぜそんな高圧的な態度をとる。あんたら十年選手と比べたら遅いだろうが一応ミスなく仕事こなしてるで。
接客も丁寧&フレンドリーだ。(自己評価)昔アメリカで3年してたウエイトレス業が身に染み付いてるので。
人生経験を積んできたうちら大人は、そんなに強く言わなくてもちゃんと働くし色々わきまえてますがな。
オーナーという立場が自分が偉いとでも勘違いさせて威張りたくなるのか。環境のせいか。それとも人間性か。
予想してなかった理不尽な扱いに、バイトと社員の差を思い知る。
でも正社員という責任ある立場が嫌で、気楽な方を選んだのは自分だから仕方がない。
バイトだし気持ちも体も楽だけど、ちょっとした屈辱感を味わうことになった。
忙しいのは構わないのだ。とにかく、あの言い方…。
どこで働こうと結局一長一短あるもんだ。
今日もまた人によって言ってることが違ったが、それぞれが違うやり方をしていて支障がないのだから、要はどっちでもいいことなのだ。どうでもいいことをネチネチと言っているだけなのだ。だからもう、はいはいと右から左へ受け流すことにした。
今は全力で仕事を覚えようとしてるけど、いずれ慣れたとしてもあのオーナーは些細なことにケチをつけてくるに違いない。どっちみち理不尽に扱われるなら、例えミスをしようと、客からクレームが来ようと、気にすることないかと思ったりしている。困るのはオーナーだし。
私は小遣い稼ぎと割り切って自分に無難な働きをしておけばいいかな。
同時期に入った彼女とライン交換し、その内飲みに行こうと約束した。
その前にどちらかが辞めちゃったりして。
彼女も本音は働きたくないが、生活のため仕方ないと。
最後は2人で惨めな気持ちを共有し合って別れた。
人生とは…涙。