私の年代（50代）で親知らずを抜歯するか迷っている方へ、私の個人的見解はズバリ、虫歯でもない親知らずの抜歯は不要。
抜歯後半年を過ぎ、今のところデメリットだらけだから。
デメリット ワースト3
①内側の歯をサイドからがっちり支えていた3本の奥歯が一気になくなったことで、残った歯に微妙な隙間ができてしまい、食事の度に食べ物が挟まるのが不快極まりなく虫歯も心配だ。外出時は歯間ブラシの携帯が必須になった。若ければ歯茎がしっかりしていて問題ないのかもしれないが、そもそも歯茎の衰えが若干気になり出したお年頃。支えを失った歯たちの締りは緩くなり、食べカス挟まり放題となったのだった。
②埋没してた親知らずを抜いた跡は、また上に肉を被せて縫っているので抜歯前と状態は変わらないが、歯茎から顔を出していた親知らずの跡はポッカリ穴が空いた状態。問題はその隣の歯である。親知らずと接していた側面が剥き出しになったのだが、その側面がしっかり磨けないのだ。なかなか歯ブラシも歯間ブラシも届かない箇所が有り、毎回歯磨きに四苦八苦している。
救いを求めて術後検診でそのことを伝えるも、あ〜確かにここはちょっとえぐれてるから磨きづらいねぇ、と。
何か手段はないですか？の質問にも苦笑いのみ。頑張って磨くしかないそうだ。それができないから聞いてるのっ。
手術してお代貰ったらあとは知らないって態度に見えてしまったのは私の心が歪んでるのだろうか。
③術後、順調に治ってるかと思われたが、約2週間後に化膿した。夜中に突然痛みで目覚め、耳まで達するズキズキした痛みに寝られなくなり、鏡を見るとまた頬が腫れていた。急遽病院へ迎い消毒と服薬で痛みは引いたものの、せっかく閉じた患部をまた開かないと完全には菌が取り切れないそうで、疲れたり体調が悪いと未だに痛む時がある。今のところ悪化はしていないが、いつまた起きるかもしれない激痛＆腫れの恐怖と付き合っていかねばならない。
①②→抜歯前より虫歯になる要素が増えてる
③→抜歯しなきゃ起こらなかった
抜歯後の感想
起こり得る親知らずにまつわるトラブルとは無縁だと、さぞスッキリするはずだったが、、前述のデメリットに後悔するばかり。
だいたい50年以上生きてきて問題なかったのに、人生後半のこの歳なら親知らずが悪さをする確率より、死に関わるような病気になったり事故にあったりする確率の方が大きいんじゃないか。いつ何があってもおかしくない年齢に、わずかな"親知らずトラブル"の可能性に備えて抜歯する必要があったのだろうかと、今なら冷静に考える。
医者は抜歯のメリットしか言わないし、雰囲気は”抜歯なんて大したことないからやっちゃえば”って感じ。まんまとカモられた気分。
全体の歯の締りが悪くなるとか、化膿が長引くかもとか知っていたら、少なくとも異常のない歯は抜かなかったかもしれない。
親知らずが虫歯になった場合、これ以上歳を取ると歯茎も弱り色々支障があると脅されたが、すでに歯茎も弱ってきてたし今回の抜歯の諸々の影響で逆に口内環境が悪化した気がする。
具体的な辛さ
術後は痛みと腫れで不自由したし、食べるのも歯磨きもひと苦労。
手術・入院費用もそれなりにかかるし（医療保険で半分賄えた）、体への負担も結構大きい。痛みは割と耐えられたが、顔が腫れ上がるので見た目で心が折れる。私の場合は麻酔による衰弱がひどかった。
ついでに退院後の経過
2日経って少し腫れが引き始め出血もほぼ止まるが時々患部が痛む。
5日くらいで口の周りや下唇のカサブタがとれた。
約一週間で抜糸（ちょっと痛い）。その後また1週間後の診察で順調に治ってきているので終了となり、10日くらいで顔の腫れがほぼ引いたが、その後一箇所化膿し再通院した。
ちなみに抜歯の経緯
定期メンテナンス時に、左上の親知らずにほんの少し虫歯の兆候があり（痛みはなし）歯医者に抜歯を勧められ、紹介状を持って大学病院へ行ったら、歯茎に埋没してる下左右の親知らずも併せて抜くことを推奨された。歯茎に埋もれて全く問題のなかった親知らずだが、将来的に問題を起こさないとも言えないというのだった。
何の知識も情報もなく迷った挙げ句に、歯医者さんが勧めるのだから従うべきだろうと抜歯手術を決意した。判断ミス。
…あ、ひとつだけメリット。
術前の血液検査で、ある病気がみつかった。正直良かったかどうかわからないけど。これはまたブログで。
もし悩んでる同年代の方がいたら勧めないし、よくよく先生に聞いた方がいい。私のように従順だと痛い目を見る。
抜歯は若い方と、虫歯でどうしようもない方だけでいい。
私が親知らず抜歯をすべきか悩んで色々検索した時に、なかなか同じ境遇の体験談等もみつからず参考になる情報がなかったので、何かの参考になればと忘備録も兼ねて書いてみた。（ほぼアクセスされないけど）
