専業主婦に憧れて

退職後の時間潰し日記

辞めて良かったこと

春の気持ちの良い天気。こんな日の午前中に心地良い風を受けながら歩いていると、一日中ビルの中に缶詰めじゃない歓びを噛みしめてしまう。

今まで桜の季節なんて気づいたら過ぎていた。今年は桜の蕾の時期から開花、満開までを見届けることができ、忙しない日々の生活の中で忘れていた、ちょっとした感動を味わうことができた。これを人間らしい生活というのかな?

 

実家までの道のりはあえて大通りを避け、田舎道を好んで歩く。道すがらの新緑の美しさに目を奪われ、自然の香りを堪能しながら。あぁつくづくいい季節。

そしてわんことの散歩では近所の小さな森林公園に行き、草の新芽の匂いを楽しそうに嗅ぎ回るわんこの姿を鼻歌交じりに愛でる。可愛い!!泣

そういえば退職してから無意識に鼻歌を歌っているらしく、やけにご機嫌だねと夫に言われて気づいた。それだけ職場からの解放感は大きくて、精神的にいい状態なんだろう。

 

なのにだ。真っ昼間に呑気に鼻歌交じりでわんこの散歩なんてしてていいのか?と妙な罪悪感みたいなものが頭のどこかにあり、私のこの清々しい気持ちの邪魔をする。働かざる者食うべからず、的な潜在意識がいつの間にか植え付けられていたようで。

もしかしたら、この幸せな時間を失う恐怖感を同時に抱いていて、全面的に歓びに浸ってしまうのが怖いのか?自分でもよくわからない。

 

とりあえず「辞めて良かったベスト3」を考えてみる。

①仕事のプレッシャーからの解放(明日が憂鬱で今を楽しめないとかがない)

②好きな時に好きなことができる自由

③健康的な生活(体調不良での無理な出社や、連日残業でヘロヘロとかがない)

こう考えるとやっぱり私は、心と体に重きを置いているんだなぁ。そりゃそうか。

ただこれと引換えに失うものもあるわけで、何が正解かは千差万別の考え方があるだろうし、人生の節目における選択は本当に難しい。