専業主婦にはまだなれない50代

正社員退職後の徒然日記

どうすればよかった

ある程度カスハラは有ると想定して働いているけど、マジなピンチ時はどうすべきか、深く考えたことがなかった。

 

コンビニへ来る不特定多数の見知らぬ人間の中には、何をしでかすかわからない輩が一定数紛れている。今更ながら危険を孕んだ環境で働いているという怖さに、先日のカスハラ客に遭遇して気づいた。

 

ゴミをゴミ箱へ捨てない客へ店員が声をかけたことから始まった罵声。

 

お前が捨てればいいだろう。俺は客だぞ。と怒り出した。闇を抱えていそうな男のただならぬ形相に店員は即座に謝った。

 

しかし男の怒りは収まらず、怒りで舌が回らないのか滑舌の悪い罵声を店内に響かせる。
謝っても謝っても男はどんどんヒートアップしていき、汚い言葉で罵り始めた。

 

テメエふざけんじゃねーぞ!俺は金払ったお客様だ!とお買上げ260円の正義を振りかざし、女性店員を執拗に怒鳴り続ける姿は、私にはメンヘラにしか見えなかった。

もう感情のセーブが利かない、理性もない、ただの獣。

 

店員ごときが俺さまに意見しやがってというプライドが大きすぎて、ゴミ箱に捨てるという当り前の常識は無視で、テメエ!本部に電話するぞ!と同じことを繰り返し叫んでいる。

 

何が正しいとかではない。とにかくお客様の気に食わなかった、ただそれだけでひたすら罵倒される。そんなの今考えればおかしすぎるのに。

 

その時はメンヘラ客を怒らせてしまった店員の図としか捉えられなかった。言い方が悪かったのか?とか、ここで私が仲裁に入ったところで火に油を注ぐよな、とか思いを巡らせながら、ただ危害が及ばないように見守るだけだった。勢いに圧倒され、何をするかわからない恐怖心もあった。

 

でも今落ち着いて考えれば、あれだけ女性店員を乱暴な言葉で脅して怯えさせ、心理的に痛めつけたのは、もう充分に暴力なのであって、警備会社又は警察に通報しても良かった案件だったかもしれない。

 

まさに深刻なザ・カスハラに対し何もできなかった自分が、後になって不甲斐なく。自分の感覚の鈍さ、思慮の足りなさも情けない。

 

これからもまた責任者不在の時間帯に、そんなことが起きるかもしれない。脅威に晒されている現実を目の当たりにして、今後はどうするべきなのか考えた。そして次は迷わず通報すると決めた。


心の準備をしておかないと、またビビって何もできなさそうなので、ここに記しておく。

 

無敵メンヘラのカスハラ恐るべし。早いとこ接客業以外で職探しせな。